POWERD LAB 誕生


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POWERD LABは、PowerXのエンジニアが “考えたことをすぐに試せる” 拠点です。私たちは、デジタルツイン技術やVR/MR設計、AI・機械学習のエッジ実装など、ソフトウェアの力で、ハードウェア開発を大きく進化させています。

ソフトウェアで広がる蓄電システムの展望

運用コストを抑えるクラウド設計

オートスケーリングやマルチクラウド活用で、負荷に応じた最適運用を実現。セキュリティとコストのバランスを追求しています。

自社開発による統合ソフトウェア

バッテリー、インバーター、充電所まで。電力の流れを一元管理できるソフトウェアを自社で開発・運用しています。

AI・機械学習によるRUL予測

バッテリーや機器の「あとどれくらい使えるか?」を予測するRULモデルを実装。エッジ&クラウド環境で、リアルタイムの予測・分析が可能です。

POWERD LAB独自の開発システム

Digital Twin & MR Design

実機をつくらず、ソフトウェア上で動作をシミュレーション。VRやMRで大型機器の設計レビューも可能にし、開発の精度とスピードを両立します。

CTOインタビュー

私たちが重視しているのは、ソフトウェアの力でエネルギーの可能性を最大化することです。その最前線に立ち、エネルギーの未来を創造していきます。

CTO/エンジニアリング・研究開発領域執行役員

ディーパック・ラウト

リアルとデジタルが交差する開発拠点

POWERD LAB CTO Image with D

2025年春、私たちPowerXは、新たな開発拠点「POWERD LAB」を立ち上げました。私はCTOとして、このラボの構想から運営まで深く関わってきました。Powerd Labは、単なるR&D施設ではありません。世界中から集まった情報技術(IT)と運用技術(OT)のエンジニアが集い、エネルギー分野における革新を現実のものにするための「実践の場」です。ここでは、実際のAC・DC電力系統を模した構成を備えており、GPUを搭載したエッジデバイスやクラウドサーバーと連携した、大規模でリアルな検証が可能です。私は、単なる机上の設計ではなく、物理とデジタルの橋渡しができる場をつくりたかったのです。私たちが重視しているのは、ソフトウェアの力でエネルギーの可能性を最大化することです。たとえば、BESS(蓄電池システム)の開発では、私はデジタルツイン技術を初期段階から導入しています。物理システムの仮想モデルを構築することで、実際の利用状況に即したシミュレーションが可能になり、開発の精度もスピードも格段に上がります。しかもそのモデルは、現場のエッジやクラウドでも運用できるので、リアルタイムにデータを取得・解析しながら、冷却系の制御、補機の消費最適化、バッテリーの充放電計画などを高精度に制御できます。遠隔からの自動キャリブレーションや資産管理、予防保守、部品在庫の最適化も可能となり、私たちのソリューションは15年以上の長寿命と、コスト削減の両立を実現しています。ここ数年、私はAIと機械学習の応用にも力を入れています。

私たちのBESSからは膨大な量のデータが生成されており、そこから重要な特徴量を抽出し、AIモデルに学習させることで、より精度の高い予測と制御が可能になります。私たちはこのデータを「80:20」の原則で扱っています。全データのうち、20%のみをクラウドに送り、資産管理や高度な解析に活用します。残りの80%は現場のGPU搭載エッジデバイス上で処理され、バッテリー管理や補機の制御、電力処理の最適化をリアルタイムで行います。エッジとクラウドのモデルは敵対的学習を通じて互いに競い合いながら学習し、より高精度な制御へと進化していくのです。Powerd Labは、こうした一連の技術をすべて社内で運用しています。私はここを「小さな発電所の実験場」として位置づけています。3年間の現場データも蓄積されており、それを最大限に活かした現実的かつ先進的な開発が可能です。これからの目標としては、エネルギー密度の向上、1500V DCを超える高電圧対応、パワーコンバージョン技術の進化、さらにはマイクロインバーターの開発など、多くの挑戦が控えています。最後に、これからPowerd Labに加わるかもしれない方々へ。ここは、自ら課題を探し、考え、手を動かして形にできる人にこそふさわしい場所です。私は、未知の領域にワクワクしながら飛び込んでいける仲間と一緒に、未来のエネルギーを創っていきたいと思っています。リアルとデジタルの境界が曖昧になる今、Powerd Labはその最前線に立ち、エネルギーの未来を創造していきます。

東京から日本の蓄電技術をリードする

POWERD LAB location01
POWERD LAB location02

PowerXでは様々な技術職を募集しています。

AIエンジニア

再生可能エネルギーの発電・蓄電・供給を最適化するために、人工知能および機械学習の技術をエネルギーシステムに統合していただきます。あなたの専門知識が、再生可能エネルギーによる発電、蓄電、配電の最適化に貢献し、持続可能性と効率性の向上において重要な役割を果たします。

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ソフトウェアエンジニア(バックエンド)

エネルギーマネジメントシステム(EMS)アプリケーションのサーバーサイド開発をリードし、当社のエネルギー貯蔵ソリューションにおける運用の自動化と最適化を実現していただきます。拡張性・信頼性・応答性に優れた堅牢なバックエンドインフラの設計・実装を通じて、さまざまな電力市場に対応するインテリジェントな制御システムを構築していただき、エネルギーの効率的かつ持続可能な運用に大きく貢献していただきます。

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組み込みエンジニア

本ポジションでは、組込み設計者、エッジコンピューティングのスペシャリスト、筐体設計エンジニアと密接に連携しながら、リアルタイム制御およびシステム向けのファームウェアの設計・実装・デバッグを担当していただきます。

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