2023.08.03

Press Release

東急不動産、パワーエックスの系統用蓄電池を初導入

当社初の系統用途での導入案件として、 24年下期に埼玉県東松山市の『TENOHA 東松山』に設置予定

株式会社パワーエックス(本社:東京都港区、代表:取締役兼代表執行役社長 CEO 伊藤 正裕、以下、「パワーエックス」)は、当社が開発・生産する系統用蓄電池システムが、東急不動産株式会社(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:星野 浩明、以下、「東急不動産」)が運営する埼玉県東松山市のTENOHA東松山の系統用蓄電池事業(以下、「本事業」)に採用されたことをお知らせします。本事業は東京都の「令和4年度系統用大規模蓄電池導入促進事業」を活用いたします。

また、本事業においては、東急不動産、伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)、パワーエックス及び自然電力株式会社(本社所在地:福岡県福岡市、代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也、以下、「自然電力」)の 4 社が、本事業の推進および系統用蓄電池事業の拡大に向けたパー トナーシップ契約を締結いたします。

■本事業の取り組み背景と概要
2050 年カーボンニュートラルの実現に向けた動きが加速する中、太陽光発電等の再生可能エネルギー(以下、 「再エネ」)の開発が進むことで、その出力変動に対する「調整力」として蓄電池の需要が高まると見込まれています。

本事業では、パワーエックスの蓄電池システム(定格出力 1.8MW、定格容量 4.9MWh)を、系統用蓄電池事業に おいて国内で初めて採用。

なお、パワーエックスの系統用蓄電池システムの導入に向けて、伊藤忠商事が蓄電池事業に必要となる蓄電シス テム全体を設計・構築するアレンジメントを担うとともに、パワーエックスの蓄電池システム以外にも制御装置等 の調達を担います。自然電力は東急不動産からの委託を受け、自然電力が開発・運用するアグリゲート・エネルギ ーマネジメントシステム「Shizen Connect」を活用して当該蓄電池を制御し、これにより生み出される「調整力」 を、卸電力市場、需給調整市場、容量市場といった各電力市場で運用します。

当該蓄電池は、東急不動産が運営する実証実験プラットフォーム「リエネソーラーファーム東松山」内にある 「TENOHA 東松山」に設置し、2023 年度内に建設開始・2024 年度上期に運転開始を予定しています。

4 社は、系統用蓄電池システムの枠組み構築を行い、今後も他案件への取り組みを進めることで日本の電力シス テムの安定化に貢献してまいります。

■パートナーシップ契約の概要
(1)締結の背景
不安定電源である再エネ導入拡大に伴い、「発電力」だけでなく「調整力」が求められており、調整力を確保する ために系統用蓄電池事業への期待が高まっています。これから本格的に市場が始まっていく新たな事業の推進にあ たり、各々のノウハウや強みを活かした4社でパートナーシップを組むに至りました。また、海外製の蓄電池シス テムの採用が増える中で、国内メーカーとして期待されているパワーエックスの蓄電池を採用し、このような新たな取り組みを多くの人が見学可能な「TENOHA東松山」で行うことで、系統用蓄電池事業の普及拡大に寄与すると 考えています。

(2)目的、内容
・今後、さらなる蓄電所事業の普及が見込まれる中で、各社のノウハウや強みを活かした4社でパートナーシップを組み、密に連携しながら協力的に本件に取組む。
・今回の事業での経験を活かし、他案件への展開を検討する。

(3)役割
・伊藤忠商事 :最適な蓄電システムの構築及び 制御装置含めた蓄電池システム全体の調達
・パワーエックス:蓄電池システムの、製品開発・生産・納入
・自然電力:同社が開発・運用するアグリゲート・エネルギー管理システム「Shizen Connect」を活用した蓄電池システムの制御及び各種市場等での取引
・東急不動産 :系統用蓄電池事業者、実証実験の場の提供、事業全体運営

事業者名:東急不動産株式会社(東京都渋谷区道玄坂 1–21–1 代表取締役社長 星野浩明)
事業名称:TENOHA 東松山蓄電所
所在地:埼玉県東松山市上野本 1423–1
定格出力:1,799kW
定格容量:4,953kWh
蓄電池システム構築:伊藤忠商事株式会社
蓄電池メーカー:株式会社パワーエックス
電池方式:リチウムイオン電池
蓄電池運用者:自然電力株式会社
敷地面積:約 400 ㎡
運転開始日:2024 年度下期(予定)

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【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
Email: pr@power-x.jp